投資家が付けたビジネスの価格

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投資家が付けたビジネスの価格

こんにちは。井上幸子です。

みなさんは、テレビはよく見ますか?

わたしは、朝ドラとか、家に帰ると子ども達が見ている番組ぐらいです(^^;

今期の朝ドラ、女性が仕事を続けていくのが大変な話題もあったりして、本当に時代は変わってきたなと感じています。

でも、あとは、有名女子アナウンサーの名前も、出ている芸能人の話題も良くわからないぐらいTVを見ない人なのですが、そんな、わたしが難しい番組を見てしまいました。

「ディープラーニングコンテスト」って知っていますか?

2019年の開催が第0回と、始まったばかりのコンテスト。

この前、家族が、NHK Eテレ『サイエンスZERO』を見ていて知りました。

ディープラーニングとは、「深層学習」、とのこと。深層学習?人間が自然に行うタスクを、コンピュータに学習させる機械学習の手法?なにかとても難しそうで、とても理解できそうにありません。

AIの発達で実現する音声認識や車の自動運転等が挙げられていて、これからの私たちの生活を便利にしてくれそうな話でした。

また、これまでの人間の仕事を代わりに出来る技術として、ビジネスにも影響がありそうですね。

でも、わたしがディープラーニングコンテストで、すごいと思ったことは技術ではありません。

それは、審査員と審査方法、点数の付け方です。

このコンテストは、高専生の競技です。

高専生のコンテストは、ロボットコンテスト(通称ロボコン)が有名で、これは前にテレビで見て知っていましたが、ロボコンは技術的な性能を競ったり、アイデアコンテストのようなイメージでした。

ところが、

ディープラーニングコンテストは、事業性を競うコンテストなのです。

まず、社会や地域の問題点から入り、その問題解決のプロジェクトをスタートします。

プロジェクトでは解決方法として、ディープラーニング(AI)、ものづくり技術(動かす機械)の組み合わせで、実際に動く作品(製品)を作ります。そして、性能テストや改善を繰り返し、実用化まで進めていきます。

ここまで出来る技術力もすごいのですが、その先があります。

そして、事業化を想定して、市場、経済効果、売り上げ予想など審査員にプレゼンテーションをします。

審査員は、現役で活動する有名なベンチャーキャピタル、事業投資家5名!

採点の軸は、このビジネスでいくらお金を稼げるか!です。

チーム(1人~数名)を企業としていくらの価値があるのか?そして、この事業にいくら投資したいか?で、コンテストの順位が付けられるのです。

マネーの虎を思い出しました。

作品は、送電線点検 メーター管理、安全運転 渋滞回避、イノシシ捕獲、水族館等、地域の問題解決を切り口にして、いろいろありました。

成人前の高専生が、社会の問題点を調べて、どうすれば技術で解決できるかを考え、実際に開発して製造するだけでもすごいのですが、

数値的な性能や改善効果 → 実際の経済効果 → 採算性 → 将来のビジネス展望 までプレゼンテーションします。

審査員からも、どの様にしてこのアイデアの権利を守るのか、後発組とどのように差別化していくのか、など質疑が入ります。ここは、質問に大人のやさしさの中にも、投資家としての本気も見えました。

その質疑への応答も、実際に企業との合同で事業化が決まっていたり、すでに企業と合同で特許を出願しているものがあったり、差別化の方針もできていたり、とにかく高専生のすごさが目立ちます。

そして、審査結果。

1位のチームには、4億の企業価値 4000万の投資価値

2位のチームにも 3億の企業価値 3000万の投資価値

そして、審査員からの講評のなかで、ビジネス価値について、とても共感できる言葉が出てきました。

『どのチームも技術のレベルの差はない。技術レベルは高い。でも、』

『どれだけ多くの人の重要な課題を解くようなビジネスになっているのかで、価値の桁が変わってくるのが現実。』

ビジネスや事業の価値は、問題解決、悩みごとが解決するところに発生します。

必要なもの、困りごと、悩みごと解決が売れるのが、ビジネスの原理原則です。

そして、どれだけ多くの人の問題を解決ができるかで、その総額が決まってきます。

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