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競争の少ない市場に参入するには【ブルーオーシャンを探して気付いて作っていく】
こんにちは!井上幸子です。
みなさん、ブルーオーシャン戦略をご存知ですか。簡単に言うと、競争相手のいない市場、競争相手の少ない市場でビジネスをする戦略です。
今回は、ブルーオーシャン戦略について、考えていきたいと思います。
ブルーオーシャン戦略をとれると、ビジネスを大きく成長させることができます。
あらためて、ブルーオーシャンとは、どの様な市場なのでしょうか?
ブルーオーシャンとは
ブルーオーシャンは、需要が大きい広大な市場、ライバルがいない、2つの要件を満たす市場です。
広大な海には、魚がいっぱいいます。 → 需要が大きい広大な市場です。
そして、この海の漁師は、あなたしかいません。 → ライバルがいません。
だから、たくさんの魚は、あなたが独り占めです。
需要が大きい広大な市場
ビジネスを成功させるためには、お客様がたくさんいる市場、たくさん売れる需要の大きな市場でビジネスをすることが重要です。
魚がいっぱいいる池で釣りをすれば、たくさん釣れる可能性がありますよね。魚が少ない池では、いい釣具やエサを使ってテクニックを駆使しても、釣れる数には限りがあります。
需要の大きな広大な市場、お客様がたくさんいること、たくさん売れること、これが最も重要です。
生活必需品、消耗品などは、とても大きな市場がありそうですね。サービスも同じです。生活に必要なサービス、理容美容、外食など広大な市場があります。教育も必要とされている広大な市場です。
どの業界も、ターゲットを大きく広くとると、大きな市場がありお客様はたくさんいます。
この大きなターゲットについて、たくさんのお客様がいる場所やお客様が求めているものを見つける、それが広大な市場を探すことになります。
ライバルがいないこと
次に大切なのは、ライバルが少ない市場で戦うことです。
ライバルの数は、ネット上で検索すれべすぐにわかります。英会話教室などは、Googleの検索結果件数がとっても多いですね。地域教室をみても、オンラインレッスンを見ても、大手を含めて本当にたくさんのライバルがいます。
※だからといって、英会話教室がダメなわけではありません。そのような業界の中にも、ライバルがいないサービス分野で成功しているケースもあります。
そのほか、ネット上に店舗や広告が出ていない業種なども、地域を調査するとライバルの数はわかってきます。
たくさん魚がいる池でも、釣り人が殺到すればどうなるでしょうか。
ひとり当たりの魚は少なくなります。そして、その池が狭ければ、あっという間に魚はいなくなってしまします。
ライバルが少なくて競争の少ない市場に参入することは、ビジネス成功の近道です。
でも、忘れてはいけないのは、広大な市場であること(お客様が多いこと)、ライバルが少なくてもいなくても、魚がいない少ない池では、釣果はあがりません。
ブルーオーシャンはどこにあるのか?
魚がいっぱいいて釣り人も少ない、そんな都合のいい市場はもう残ってないよ、と思うかもしれません。ずっと探し続けているけど見つからない、と思っている人も多いのではないでしょうか。
でも、ブルーオーシャンは無さそうだけどまだまだあった!はじめに見つけてスタートした人が成功する、私達はそんな事例をたくさん見てきました。
1000円カット、深夜営業のサービス業などは、価格や時間のブルーオーシャンでした。
私が若い頃には想像できないサービスでしたが、だれも提供していないところにサービスを作り上げて、あっという間に拡大していきました。
いまでは、最大手QBハウスも含めて、たくさんの店舗が出店してライバルは多そうですが、いまでもとてもお客様が多そうです。
地方や郊外への出店やサービス提供など、立地や地域のブルーオーシャンでビジネスをしている店舗もあります。
そして、まだライバルが少なく参入できる場合には、成功ビジネスモデルを真似することが、ブルーオーシャンへの近道です。
大きな需要がある市場。でも参入者が多く価格競争や売り方で販売。すでにレッドオーシャン。
→
先行者が成功している。市場は大きそうだが、まだ参入者は少ない。ブルーオーシャンに参入です。
いくら市場が大きくても、競争が激しく価格競争や消耗戦に入っている場合は、ブルーオーシャンではありません。同じビジネスモデルで、大きく成長することは、簡単ではありません。
他のブルーオーシャン、新しいブルーオーシャンを探すことになります。
既存の商品やサービスの中から、価格、時間、場所、提供方法、品質や素材など、需要が大きくてライバルが少ない市場が見つからなければ、どうすればよいでしょうか。
ブルーオーシャンを作る(需要から市場を作り出す)
「ブルーオーシャンを作る」という言葉は、少し合っていないのかもしれません。
今までに提供されている商品やサービスからブルーオーシャンが見つからない場合、あなた自身が需要に合わせた商品やサービスを作っていくということです。
「需要から商品やサービスをつくり、あらたな市場を作り出す」ともいえます。
大きな需要が期待できそうだ → 提供されている商品やサービスはなし → ブルーオーシャンかもしれないと考えます。
それでは、需要に合わせたサービスや商品を作って提供しよう、ということですね。
この場合に重要なのは、大きな需要が期待できることです。需要が小さい場合は、新しい商品やサービスの提供は、大きな負担になります。
ニッチ(隙間)は市場が小さいので、どこも参入していない可能性も高いのですが、大きな市場ではないので大きな成長は期待できません。市場を狩りつくしてしまう場合もあります。
そこで、成功するためには、需要のリサーチとテストが重要になってきます。
この需要のリサーチを成功させると、いままで存在しなかった、お客様自身も気付いていなかった、あらたな需要を生み出すことができる場合もあります。
需要をリサーチすること
大きな需要が期待できそうな市場を探します。
需要をリサーチする方法は、ネット上に多くのヒントがあります。
キーワードプランナー、Googleサーチコンソール、検索語候補、ヤフー知恵袋などを活用すると、お客様の悩みごと、困りごと、問題解決を求める需要がいっぱい見えてきますね。
更に重要なことは、自分がリアルなビジネスの中で活動しながら気付いたこと、お客様と接しながら気づくこと、生の声からつかんだヒントです。
正解はいつも、お客様だけが知っています。そのお客様から教えてもらうためには、現場に出ることが大切です。
その中で、お客様自身も気付いていなかった、あらたな需要が見えてくることもあります。
スマートフォンは、お客様の要望から作り出されたものではありません。だれも想像もしていなかった考えていなったものを、新しい価値を提供して需要と市場を作り出しました。
NPO法人日本こども教育センター
NPO法人日本こども教育センターの設立、講師養成講座の開発のきっかけは、私がリトミック講師として活動して悩みや困りごとを解決していく中で、リトミック講師の悩みや困りごとを解決するという、大きな需要に気付いたことです。
私はニューヨークでリトミック資格を取得後、日本に帰ってきましたが、仕事はすぐに見つかりません。リトミックは勉強して資格をとっても、すぐに良いレッスンができる、すぐに仕事がある、そのような分野ではありませんでした。
仕事が決まってからもレッスンを作っていくために、良いレッスンがあると聞けば全国に見学に行き、有名な先生に習いに行き、勉強にも時間をかけました。
毎回のレッスンの為に指導案を練り、曲を作り、毎年の発表会のプラン作りにアイデアや情報を集め、知恵とアイデアを絞り続けました。そして何年も頑張った結果、リトミック教室は大きく成長しました。
その時に周りを見ると、日本の団体がいろいろなリトミック資格を発行していること、そのリトミック資格を取得している人が多いこと、でもレッスンプランに困っている先生が多いこと、生徒さんが集まらない教室も多いことに気が付きました。
お金をかけて勉強しても資格を取得しても、すぐにレッスンプランが作れないで困っている、アイデア集めに困っている、教材の制作に困っている、実践的なレッスンの勉強の場を求めている、そして教室運営に悩んでいる。
これまでの私の経験やアイデアを形にすれば、助かる先生、欲しい先生はいっぱいいるのではないかな。そして、今のところこの悩みを、すぐに解決できる商品やサービスはなさそうだ。
そして、私の大好きなリトミックを、もっともっと広めていきたい全国に教えに行きたい。でも一人では限界がある。との強い思いもあり、すぐに実践できるプランや教材も含めた指導者養成講座の開発と販売を決意しました。
もちろん、商品やサービスという形にまとめることは、簡単ではありませんでした。そして、リトミック業界では、教材や楽譜を制作販売するという前例も、ほとんどありませんでした。
そんな中でしたが、NPO法人を設立してリトミック講師養成講座をスタート。
開講当初からすぐに満席!現在まで3000人以上の講師養成講座を販売しており、今も売れ続けております。
そして、レッスンを見学したい方は、いつでも見学できるアシスタント実習制度。教室運営や生徒募集に悩んでいる先生方には、教室運営のノウハウをお伝えするなど、先生の困りごと解決の需要に応えています。
音楽教室(時間のブルーオーシャン)
音楽教室のこれまでの展開も、現場でお子さまご父兄様と接していく中で、科目やレッスン時間などの需要に気付きました。
リトミック教室からスタートして、
→ ピアノ、バレエ、ヴァイオリン、フルート、英語、知育、ドラム、ギターなど(科目)
→ 遅い時間の小さなお子様のレッスンなど(時間帯)
遅い時間帯の小さなお子さまのバレエやリトミックレッスンは、リアルなビジネスを運営していく中で、気付いたサービスです。
以前は考えたことがなかった、夕方以降の小さなお子様のクラスは人気になっています。
そして、スタート前から、周囲の理解や賛同が得られたわけではありません。
しかし、「そんな人は少ないよ」「業界の先例がない」、そこであきらめていては、ブルーオーシャンに参入できるチャンスはありません。
先行者がいない、少ないから、ブルーオーシャンなのです。
試してみること
リサーチして現場から生の声を拾っても、かならず成功するとはかぎりません。
ブルーオーシャンが見つかる場合も、想定していた需要ない場合もあります。また、商品やサービス作りのポイントを外してしまうこともあります。
私も多くの失敗をしながら、商品やサービスを仕上げてきました。
NPO法人日本こども教育センターも立ち上げまでは、教材をネットで試しに売って反応をみて、情報を発信してブログ読者やメルマガ読者の反響を見たり、リサーチしながら講師養成講座をスタートしました。また、お客様の意見を取り入れ改訂して、現在の形になっています。
仮説をデータと頭だけで考えたビジネスは難しいです。大手もテスト店舗で実験しています。
カーブス
女性だけの健康体操教室カーブスは、立地、価格、サービス内容、女性専用、予約不要など、複数のブルーオーシャン戦略で、会員86万人、店舗1900と大きな成長をしました。
それでも、男性版のメンズ・カーブスは、長野の1号店でテスト運営しています。
アマゾンゴー
レジのないコンビニ アマゾンゴーも、地元シアトルに2018年1月に1号店をテストオープン。
テスト運営の売り上げが好調(面積当たりの売り上げが既存コンビニの1.5倍)な状況から、2018年末までに10店舗、2019年末までに50店舗店、2021年末までに3000店舗の計画を発表しました。
大手も少しずつ試しながら、商品やサービスをテストしながら、本当に売れるのか見ています。
まとめ
ブルーオーシャン戦略をとる方法は
・市場をリサーチして、すでに成功している需要が大きくライバル数が少ない市場に参入する。
・市場のリサーチやお客様の声から、需要が大きいと想定される商品やサービスを作り提供する。
の2つになります。
前者は、先行者が成功している市場です。探して見つかれば、参入リスクは少ないブルーオーシャンです。
後者は、まだ気付いていない問題解決、または実現できないと思われている問題解決を提供します。調べて、考えて、試して、作っていくブルーオーシャンです。
どちらもお客様のことをよく知り、お客様の悩みごとや困りごと、問題解決できる商品やサービスの提供が一番大切です。
売れる商品やサービスを作っていく、この基本はいつでも変わりません。
ブルーオーシャン戦略は、これまで解決できなかったお客様の悩みごと、困りごとに応える、顧客第一主義ともいえます。
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